ブライダルチェックについて
婚活や妊活する時に、妊娠などに影響を及ぼす性感染症、貧血や各種の抗体などを調べる検査で、多くの医療機関で自費で行っている検査です。当院では、おなやみに合わせた以下の検査セットご用意しております。
性感染症検査
性行為で感染する感染症を調べる検査で、血液および膣分泌物などで検査します。
オーラルセックスなどで咽頭へのクラミジアや淋菌感染が増えているため、咽頭を調べる検査もおこなっています。
生理中以外で検査が可能です。
- 性感染症フルセット(血液+腟分泌物+咽頭)
- 性感染症基本セット(血液+腟分泌物) こちらは上記から咽頭の検査をのぞいたものです
妊娠できるかに関係する検査
外来診療で、結婚によらず「妊娠できるか検査したい」、というお悩みをよくお伺いします。妊娠するには、相手の精子の状態など様々な要素が関係します。不妊症の原因は男女が50%ずつ、その半分は原因が不明と言われているため、妊娠できるかは妊娠しないとわからないともいえます
パートナーがいない時は妊娠に関係する主な要素を調べるのが良いでしょう
1年間避妊せずに夫婦生活を送っていて妊娠しない場合は、不妊症の検査や治療(一部を除く)が保険適応となっておりますので、保険診察が良いでしょう
(1)卵巣機能チェックセット ご自身の卵巣機能は大丈夫かを調べたい方へ(月経中2-5日目の検査が望ましいです)
- 未婚で、定期的に月経があり、妊娠に関係する卵巣機能の検査をしたい方向けの検査です(月経が不定期の方はAMHを除き保険診察が可能です)
- 卵巣機能が偶然低下している、あるいは卵子の数が年齢より著しく低い、などの場合は卵子の凍結保存などを検討したほうが良い場合があります。
- 検査:血液検査 ※月経中2-5日目の検査が望ましいです
- 検査内容とわかること:
- ―黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH):LH, FSHの基礎値によって卵巣機能が正常か低下しているか、多のう胞性卵胞症候群かがわかる
- ―エストラジオール(E2): 20-70が正常値で100を超えるなどの場合は、卵巣嚢腫を疑います
- ―抗ミュラー管ホルモン(AMH): AMHが年齢に比べて著しく低い場合は卵子の凍結保存などの検討が必要かがわかります
(2)妊活準備セット そろそろ妊活をしたいないという方へ(月経周期によらず検査が可能です)
- (A) 性感染症の基本検査、(B) 風疹抗体検査、(C) 血液型・貧血検査、(D) 卵巣年齢の検査の4つの検査をします
- 検査内容:採血と腟分泌物
- わかること
- (A) 性感染症基本セット(梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV(エイズ)、腟の淋菌とクラミジア、膣トリコモナス原虫の有無について
- (B) 風疹抗体検査。HI抗体が32倍以上で感染防御に十分な抗体がついていることになります(葛飾区在住の方は葛飾区の風疹抗体検査助成の対象者の場合があります。詳しくは葛飾区のホームページをご確認ください)
- (C) 血液型ABO型・RH型および、貧血度合いがわかる
- (D) 卵子がどれだけ残っているかがわかる(卵巣年齢)= AMH検査
(3)妊活スターターセット 定期的に月経も来ており妊活しはじめた方へ(月経中2-5日目の検査が望ましいです)
- 定期的な月経があるにもかかわらず妊娠しない場合に、卵巣機能チェックセットに、プロラクチン、甲状腺の検査を組み合わせた検査のセットです。すでに卵巣機能チェックセットを受けられている場合は、追加部分のみをおこないます
・卵巣機能チェックセット
・甲状腺機能検査(TSH, FT3, FT4)
・プロラクチン
これまでの検査内容をまとめた表です
皆様のお悩みを解決するお手伝いになれば幸いです